2021年もあと少しです。
年初にたてた今年の目標の達成度はいかがでしょうか?もう忘れてしまった(しまいたい)人もいるのではないでしょうか。なにを隠そう私がそうです。
なりたい自分、目指すべき自分になるために目標をたてることって大事だと思います。
今年こそダイエットを成功させる、資格をとる、副業で成功する、恋人をみつける!!などなどといった目標。
私は学生の頃から目標を立てることが好きでした。一方で目標をたてて満足して結局やらないことがほとんどという残念な子でもありました。
なんで自分は出来ないんだ?と悩み「やる気の出し方」「モチベーションのあげ方」などの自己啓発本を買いあさりましたが一向に目標を達成することができません。
そんな時に手にしたのが、スティーヴン・ガイズによる「小さな習慣」という本です。
この本を読んでなぜ自分が目標を達成できなかったか分かりました。
書かれていることは超シンプルです。本のタイトル通り小さな目標を設定して日々実行する。
シンプルだけに書いてあることは深いです。そして、この方法なら自分も続けられると思いました。
今回は そんな「小さな習慣」 についてご紹介します。
高すぎる目標の罠

低い目標よりも高い目標のほうがいい!と私は小さい頃から信じてきました。
その考え方は半分正解で半分間違いだと思います。なぜなら高すぎる目標は、継続性そのものを阻害してしまうからです。
本書では、運動習慣を例としてこのように書かれています。
”自分が掲げるフィットネス目標を達成するために、この先どれだけ多くの時間や努力が必要になるのだろうと思うと、そのあまりに大変な道のりに圧倒されてしまったのです”
「小さな習慣」より
高い目標を設定すると、それを実現させるための日々の行動も大変なものとなります。普段から運動習慣がある人にとって30分の筋トレは別に苦ではないですが、これからダイエット始めようという人には結構つらいです。これが徐々に足かせとなり気づくと運動しない原因になってしまいます。
体質改善は特にそうですが、一週間毎日運動したところで体に変化はありません。そのため毎日継続して取り組むことが大切なのです。
ではどうすれば、毎日つづけられることが出来るでしょうか?
やる気・モチベーションに頼らない

やる気やモチベーションは万能ではありません。
巷にはモチベーションのあげ方の本がよく売られていますが、本書ではモチベーションに頼る方法を信頼していません。
モチベーションの効果は認めつつも、モチベーションはなかなかコントロールできるものではないと言っています。確かにそうですよね。そもそも具合悪ければモチベーションなんて上がらないし、嫌なことがあってもそうです。
それだけモチベーションといったものは、様々な要因で上がったり下がったりするのでそれをあてにしていると、いつまでも行動に移すことが出来なくなってしまいます。
小さい習慣とは?
小さい習慣とは、失敗することが難しいくらい小さくした行動目標のことをいいます。
例えば、色々な知識を身につけて仕事で役立てるために、読書の習慣を身につける場合を考えます。
いつもの目標:毎日30分以上読書する
小さい目標:毎日2ページ本を読む
このように、そんなに小さい目標でいいの?って思うくらい小さく設定します。
これを毎日継続することによって「小さな習慣」を身につけていくわけです。本書では毎日ではなく週3回ジムに行く、ような目標のたてかたも載っています。
小さい習慣の立て方の基準として、残業で疲れて家に帰ってきても実行できるレベルを目安です。
最初に行動うつす事が一番大変
車でもエアコンでもそうですが、最初に立ち上げるときが1番エネルギーを使います。
これは人にも当てはまります。高い行動目標はその必要とするエネルギーも大きく、ついモチベーションに頼りたくなってしまうわけです。
一方、小さい習慣は必要とするエネルギーが小さいため、抵抗感なく行動に移すことが出来るわけです。
小さな習慣は不思議なことに、一度実行するとそれ以上の目標を達成してしまうことです。
2ページの読書のつもりが気づくと30分以上読んでいることなんてよくあります。
ただし注意が必要なのは、たとえ30分の読書が継続的にできたとしても目標をステップアップしないことです。あくまで日々の目標は一日2ページでよいのです。
習慣化に必要な日数とは
本書では習慣化に必要な日数の平均66日で、15日から254日と何を習慣化したいかで日数が変わる研究結果を教えてくれます。
大事なことは、習慣化できる日数を気にするのではなく、毎日継続すること、そして習慣化される兆候を見逃さないことと言っています。その兆候は、だんだんと行動することが苦になくなってくることだと言います。
私の「小さな習慣」

私が実際に実践している小さな習慣は以下の3つです。小さな習慣はその手軽さから同時に複数並行して取り組むことができますが、全部合わせて10分以内に収まる数にすると続きやすいそうです。
・2ページ読書 → 読書で幅広い知識を身につけ仕事にいかす
・5分間日記 → その日学んだこと、感じたことを記録して記憶に定着
・1回腹筋運動 → 目指せ6パック!
おそらく、最初の頃は欲張ってたくさん取り組みたくなるかもしれません。その時は「なぜ?その習慣が必要なのか?」考えると絞りやすくなると思います。
本書では、より具体的に「小さな習慣」のメリット、続けるためのポイントなどが分かりやすく書いていますので是非読んでみてください。
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